試される大地北海道ツーリング
おいパイ食わねぇか
行ってきました、人生初のバイクで北海道。
ありがたいことにカレンダー通り10連休でしたので、まるまる使って試される大地をぐるっと1周以上回ってきました。
ゴールデンウィーク前最後のお仕事はバイクで出勤。雨と渋滞の中バイクに乗るのは苦痛以外の何物でもないです。
仕事が終わったら速攻首都高に乗って、仙台の実家を目指します。
実家に到着したのは23時頃。速攻風呂に入っておやすみです。
朝4時起き。ガソリンを入れて東北道に乗り、ひたすら北上。雨の中大間を目指します。
そう、大洗からのフェリー争奪戦に破れなければこんなエクストリームなことはせずに済んだのです……。
(ちなみに復路も破れました)
矢巾のやまなか家で朝飯を食っていると、なにやら不穏な情報をキャッチします。「雪」です。
4月も終わりなのにいくら寒いとはいえ雪なんて盛りすぎだろと思っていたら、本当に降りやがりました。
岩手山SAでガソリンを入れる頃には、雨は完全に雪に。マジで山下達郎だけにしてくれ!
八幡平のあたりが特にひどく、幸い路面はウェットなだけで済んだのですが、景色はもう真っ白です。
ヘルメットに着雪なんてもう金輪際勘弁してほしいです……。
結局大間到着はギリギリになってしまい、急いで乗船手続きを済ませます。スマートチェックイン便利。
やっぱりバイクで乗るフェリーはワクワクしますね。
北海道上陸後は道央道に乗って余市を目指します。
大間に入ってからと函館を出るまではなんとか雨もふらないでくれたのですが、道央道に乗ってから八雲PAまでは土砂降りでした……。
遅いお昼ご飯は八雲PAでほたてかき揚げそば。まあPAの食べ物ならこんなもんですねというお味。
長万部ICで高速を降り、長万部市街でガソリンを入れてから日本海側へ。
海沿いを北上します。
今夜のお宿、ライダーハウス岡本さん。
目の前が海で、雨の中走ってきた苦労が報われる素晴らしい夕陽を拝めました。
CBR150で来ていたお兄さんと風呂に行って、22時くらいまでライダーハウスのお母さん交えてお酒を飲みながらだらだらしてました。
北海道といえばこれですよ。
お母さん自家製のにしん漬け。
にしん漬けというもの自体初めて食べたのですが、予想よりもずっとさっぱりしていて美味しかったです。
2日目は一気に稚内を目指します。
雲ひとつない晴天です。
途中小樽までCBR150のお兄さんと一緒に走ります。またどこかで!
お昼は留萌の「蛇の目寿司」さん。
旅先での食費に関しては金に糸目はつけないと決めているので特上です。
ひたすらにうまい……。ごちそうさまでした。
そして憧れのオトンルイ。これ夏盛りならすごい爽快なんだろうなあ。
利尻富士もばっちりです。
北海道!って感じにひたすらまっすぐな道を北へ向かいます。
そしてきました日本最北端!
稚内上陸は高校1年のとき以来なので、10年以上ぶりです。
ぎりぎり平成。
稚内市街の取ってある宿に戻る前に、軽く宗谷丘陵を見物。凄まじい風でした。
ここも夏盛りなら一面緑ですごい爽快感なんでしょうねえ。季節を変えてまた来たいところです。
2日目のお宿は稚内「旅館山一」さん。
昔ながらのビジネスホテルって感じでした。お風呂は共用で、空いてるとき順番に入るスタイル。
稚内なんて実質ロシアだからロシア料理食べようと思ったのですが、定休日でした。
プリン体の摂取に勤しみます。
セコマで北海道っぽいものを買ってきてこの日はフィニッシュです。
稚内のお宿で朝ごはんです。
オーソドックスなメニューですが美味しかったです。
凄まじい強風に耐えかねて道の駅さるふつ公園で小休止。
ほたて汁をいただきました。大粒のほたてが入って500円。
エサヌカ線です。
手前からちらほら案内表示も出ていました。ここも真夏ならすごい爽快感なんだろうなあ。
途中道の駅おこっぺに寄り道して休憩。
売店で売っていた飲むヨーグルトを試しに買ってみたのですが、異次元の美味しさでした。
後味すっきりだし、飲むヨーグルトにありがちな後に残るザラザラがまったくなし。
今まで自分が飲むヨーグルトだと思っていたものは、もしかしたらピルクルで延ばしたお好み焼きのタネだったのかもしれない……。
お昼はツーリングマップル先生を参考に紋別の「まりーさんの木」へ。駐車場が砂利でヒヤヒヤしました……。
ツーリングマップル先生に従ってカニチャーハン。
マジのカニが入ってて美味しかったです。
ちょっと時間に余裕があったのでサロマ湖で寄り道。
ここも真夏だったら(ry
3日目のお宿、北見プラザホテルさんでチェックインを済ませて夕飯に出ます。
北見といったら玉ねぎだろうということで、「カレーのちから」さんでまるごとたまねぎカレー。
朝ごはんは事前にセコマで仕入れていたもので軽く済ませ出発です。
この日はちょっとだけのんびり。まずは三国峠を目指します。
大雪ダムはまだ氷が張っていました。
というか、トンネルに入るたびに極寒で震えてましたよ……。
真夏だったら(ry
三国峠。
いつぞやのツーリングマップルの表紙にもなってた気がする橋は、ここからもう少し先。
本当は橋も含めて写真を撮りたかったのですが、路駐は憚られたので自重です。
タウシュベツにも寄りました。国鉄士幌線の廃線跡で、ツアーに申し込むと実際に橋の間近まで行けるようです。
タウシュベツに限らず、道内のあちこちに廃線跡があって個人的にはテンションが上がりました。
お昼は帯広のいっぴんさんで豚丼。
ものすごい混みようでした。
だいぶ時間に余裕があったので、ピョウタンの滝まで足を伸ばしました。
天然の滝ではなく、ダムが土砂で埋没してできたという非常に珍しい滝です。
地元民悲願のダムが、完成の翌年に豪雨で使い物にならなくなるとか切なすぎますね……。
4日目のお宿はコンフォートホテル帯広さん。平成最後のお宿でもあります。
平成最後の晩餐はインデアンでカレーです。インデアンカツと呼ぶらしい、インデアンカレーにカツのトッピング。
とにかく美味しい上に安いという素晴らしいカレーでした。
インデアンからの帰り道、町中に突如として現れた馬車。
十勝地方らしい風景です。
かなり微妙なお天気の中、令和初バイクです。
とりあえず摩周湖に向かおうと東に向かっていたところ、足寄の手前あたりでエンジンチェックランプが点灯。
さすがに焦ります。エンジンもギアもまったく絶好調だったので、とりあえず道の駅足寄湖まで走ります。
O2センサーの誤爆かなーとも思いつつブレーンに相談した結果同じようなことを言われたので様子見としました。
最寄りのホンダドリームといっても旭川ですしね……。
お昼は弟子屈で弟子屈ラーメン。
激混みでしたが、20分ほど待って座れました。生姜が効いてて美味しかったです。
お昼を済ませてバイクに戻るとエンジンチェックランプも消えてたのでラーメンは万能。
摩周湖は霧で見えませんでした(歓喜)
ついでに硫黄山に寄りました。
あちこちから温泉が湧いてる上に、特にこれといったバリケードもなく、火山を存在を間近で感じることができました。
歩いて見られる部分こそ僅かでしたが、正直蔵王より凄いと思いました。
5日目の宿は中標津「トーヨーグランドホテル」さん。
硫黄山を出てから到着まで延々雨に降られるという体たらくですが、屋根の下に停めさせてもらいました。
令和元年、やらないといけない気がした。
6日目は前日とは打って変わってお天気の中出発です。
まずは日本最東端、根室に向かいます。
日本最東端、納沙布岬。
遮るものがないからか、根室市街から納沙布岬の間まるで雨のように潮が吹き付けてきました……。
残念ながら北方領土は見えませんでした。
しかし日本最東端の街ともなると街全体で北方領土返還の啓蒙活動をしてるんですね。
稚内や留萌でもロシア語の案内表示をちらほら見ましたし、日本じゃないような感覚です。
お昼は当初道の駅厚岸グルメパークで済ませようとしたのですが、ものすごい混み方。
道の駅で1時間待ちなんてあほらしいので、ツーリングマップル先生にご登場いただきました。
結果、霧多布の「ひらの」さん。混んではいましたが、道の駅よりはだいぶましですし、割といいタイミングでお店に入れた気がします。
海鮮丼。間違いなく今までの人生で食べた中で一番美味い海鮮丼でした。
なんたって雲丹の破壊力たるや。エゾバフンウニとのことでしたが、あんな雲丹食べたことないよ……。
世の中は僕の知らない美味いもので溢れてるんだなあ。ごちそうさまでした。
お昼を食べてからはひたすらに宿を目指す道中でした。
陣馬街道でがっつり雨に降られるわで散々でした……。
宿に到着する時点では雨も上がってくれてたのがまだ救いでしょうか。
今夜は「GUEST HOUSE MASAGO」さんにお世話になります。
なんとラーメン屋さんと銭湯が同じ建物内に存在するという凄まじくありがたい体制のお宿。
速攻銭湯に行って雨で冷えた体を温めつつ、その足でラーメンを食べに行きます。
味噌バターコーンラーメン。美味くないわけがない。
ゲストハウスというだけあって、構造的には共有スペースとドミトリーといった形でした。
オーナーのお兄さんとだらだらおしゃべりしつつ、快適お洒落空間でキンキンのサッポロクラシックをいただきます。
正直、今回の北海道ツーリングで一番快適で充実した宿でした。また行きたい。
7日目。
朝、ラーメン屋のご主人に誘われて軽トラで里山散歩に連れて行ってもらいました。
この辺はアンモナイトの化石が出るらしいです。
まだまだ初春の冷たさでしたが、とっても気持ちいい風が吹いていました。平和だなあ。
お宿を後にします。
本当によくしていただきました。絶対また来ます。
というわけで7日目。
まずは前日バタバタして寄れなかった襟裳岬です。
襟裳の春は~何もない~春です~
令和元年。凄まじい風でした。
飛んで苫小牧。スープカレーを食べていなかったことを思い出して、ラマイさんでスープカレー。
あまり日本人に媚びてる感じのしないお味でした。ごちそうさまでした。
洗車しようかと思ったのですが、結局早めにホテルにチェックインしてだらだらしていました。
7日目のお宿はホテルルートイン東室蘭駅前さん。さすがに綺麗で快適でした。
大混雑の朝食会場でちゃちゃっとご飯を済ませ出発です。
せっかくここまで来たので登別温泉へ。
ラーメンまさごの親父さんが推していた「夢元さぎり湯」さん。
これぞ温泉!という感じの硫黄泉でぽっかぽかでした。あれで420円は激安です。
バイクのあまりの汚さに耐えかねて、途中ガソリンスタンドで洗車。
地球岬に寄り道です。
途中信号待ちで車のおっちゃんから「秋田から来たのか!」って声をかけられました。
違うんです、野田なんです……(´・ω・`)
地球岬に続く道はなんとびっくり大渋滞。
15分くらい付き合った結果、バイクは別スペースに駐車だったというオチでがっくりしました。
路肩すり抜けてもよかったな……。
最高の景色でした。
だらだら走っていたらお昼どきを逃してしまい、気づいたら今金。
苦し紛れに昼食を取ることにしたのですが、素晴らしいコロッケに出会えました。
今金男爵いものコロッケ定食です。イモクリームコロッケと言っても差し支えないほど超絶クリーミーでした。
こんなの今まで食べたことないぜ!
せたな町に抜け、日本海を望みながら南下します。
本当に素晴らしい景色でした。
交通量もほとんどなかったですし、BGMに1/6の夢旅人を聴きながらこんな景色をひた走るとか最高すぎます。
8日目のお宿は熊石ひらたない荘さん。
全体的に古めの施設。手入れが行き届いていないわけではないですが、まあこんなもんかという感じ。
泣いても笑っても最終日でございます。
桜はちょっと見頃を過ぎてしまいましたが、春爛漫です。
相変わらず素晴らしい景色です。
本当に北海道を去るのが名残惜しい……。
だいぶ早めにフェリーターミナルに着いてしまいました。
復路は青森便です。
さようなら北海道。絶対また来ようと心に誓います。
3時間ほどで青森港到着。
バイクは一番奥に押し込められてしまったので、下船まで20分待たされました。
あとはひたすら東北道を南下するのみです。
復路も仙台の実家に一泊。
VFRの高速巡航の楽さにも助けられ、21時頃に仙台に到着しました。
翌日はただ仙台から自宅まで延々と走るだけだったので割愛です。
しかし道中渋滞らしい渋滞に一度も引っかからなかったのは拍子抜けでした。
出発から自宅着までの走行距離は4374.6kmでした。
VFRちゃん、お疲れ様!
さてさて、北海道を自分で走るというのは初の経験だったのですが、本当に「最高」の一言に尽きる経験でした。
景色はきれいだし道は良いし飯は美味いし、本当に言うことなしです。
途中些細なトラブル(雪だったりエンジンチェックランプだったり)はありますが、無事に完走できてほっとしています。
これからいよいよバイクシーズン本番、今年こそは安全運転でいっぱい走ろうと思います。