VFR800F(RC79)納車から1年インプレ
あっという間に納車から1年経ちましたので、この1年で感じたことをつらつらと。
個別の話はあとに回して、まずはざっくり長所と短所を。
長所 |
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短所 |
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高速での快適性で乗り換えたと言っても過言ではないくらいなので、ここに関してはとにかく素晴らしいです。
100km/h巡航だと6速に入れて4,000~5,000rpmで安定します。車重があるせいか安定性がすごいです。
スクリーンは純正ですが特に不満なし。高速をぶっ続けで200kmとか走るとさすがに風で疲れます。
シガソケが標準なのは素晴らしいですが、取って付けたような位置がかなり微妙です。
アフリカツインみたいにスクリーンのすぐ後ろにつけてほしかった。
R25のようなオイルトリップメーターがないのはかなり不満です。
私はトリップBをオイルトリップ代わりに使ってますが、これなんとかならんかったのか。
センタースタンドはめちゃめちゃ便利です。
チェーンに注油したり洗車したりで大活躍してます。
ウインカーオートキャンセラーは消えるのが早すぎたり、逆にずっと消えなかったり、かなり誤爆が目立ちます。
実用的でないどころか、意図しないタイミングで消えられるともはや危険なので、これは間違いなく蛇足機能でしたね。
前後タイヤの車輪速を見て消灯判定をしているようですが、BMWのように「一定距離走ったら消す」というようなシンプルなものでよかったのではないかと思います。
グリップヒーターに関しては人権発生器と言っても過言ではない快適さ。
もうこれなしのバイクは考えられません。
というか、R25時代はよくグリップヒーターなしで真冬に乗ってたな……。
サイドパニアはなんといっても雨を心配しなくていいのと、ワンキーシステムのおかげでスマートに開閉できるのがいい。
作りは正直「これで片側7万か……」って感じです。Power of Dreamsを感じます。
幅はお世辞にもスリムとは言えません。ウインカーより幅があるので、いちいち気を遣います。
高速メインのツーリングで23km/L程度です。まあ800ccという排気量にしては頑張ってると思います。
首都高で遊び気味に走って19km/L程度です。
航続距離に関してはVTEC入れて遊ばなければ東京~仙台間無給油も可能でした。
燃料タンクの大きさに関しては一番の長所に感じられるほどです。
はっきり言って重いです。押して引いては躊躇します。
まあ、重量に関しては高速巡航の楽ちんさにつながってるくるのでしょうがないですね……。停める場所には気を遣います。
これに関しては本当にクソです。
ホンダ社内で「ラジエーターをあと10mm前に出そう」と誰も言い出さなかったのかと本気で疑問に思います。
オイルエレメントの交換に関してはサイドカウルを外した上にエキパイの知恵の輪と格闘しなければなりません。
エアクリに至ってはタンクを外さないといけない模様。R25ならボルト3本外すだけだったのに……。
というか、VFRに乗り換えてR25の整備性が異様によかったことに気付きました。
LEDなので暗い上に光軸がかなり下向き&内向き。
長野で真っ暗な道を走ったときは生命の危機すら感じました。お世辞にも明るいとは言えません……。
ほんとにアフターパーツがないです。
よっぽど売れてないのか、完成度の高さからみんなカスタムしないのか。後者であると思いたいです。
夏場は股間がウェルダンになりそうです。
VFR最大のセールスポイントにもなっているV4エンジン。
正直V4エンジンに関しては乗ってみるまでさして興味もなかったのですが、乗ってみてびっくり。
これは病みつきになります。
4気筒らしい滑らかさはあるんですが、その中に「エグみ」があるというか、飽きさせない要素を感じるんですよね。
正直言ってVFR800Fよりも優等生なバイクはたくさんあると思います。
コスパに関してはVFR800Fよりも安くて大排気量のNinja1000がありますし、正直Ninja1000はかなり有力な候補でした。
バイク選びで一番重要なのは見た目だと思ってるので、結局見た目でVFRにしたんですけどね。
不満点は上げればきりがないですが、それと同時に「VFR」というブランド力、V4エンジンの中毒性、片持プロアームの美しさのようなVFRにしかない長所があるのも確かで、私はその長所が短所を補ってあまりあるものだと感じています。
ただホンダさん、純正パーツもうちょっと安くしてくれよ!