徳山ダム聖地巡礼ツーリング

高速に乗ったらなぜか金沢にいました。

1日目

日帰りか泊まりかも決めず、とりあえずお泊りセットだけパニアにしまい込んで外環から関越道に入ります。
上信越道に分岐したところでおおよその方向は決まってきましたが、ひとまず長野ICで高速を降りました。

白馬長野有料道路経由で小谷方面に抜けます。
下界では稲刈りも大詰めですが、このあたりはまだまだ稲穂が頭を垂れれていました。

道の駅おたりで天ぷらそば。
VFR納車直後のキャンツーで寄った際に食べた味が忘れられなくて注文しましたが、相変わらず美味でした。
春だと山菜の天ぷらが出るので、ベストシーズンは春かもしれません。ごちそうさまでした。

ここで目的地を金沢に定めて、宿を確保します。

国道148号線で糸魚川に抜け、国道8号線へ。いつ見ても素晴らしい景色です。

途中お天気雨に降られましたが、虹を見られました。久々に虹を見た気がします。

本日のお宿は「ガーデンホテル金沢」さん。バイクは駐車料金500円です。
駐車場のおっちゃんに案内された場所、消防法的にまずい気がするんですけどよかったのかな……。

まだ寿司屋に入るのは憚られたので、ホテルそばの金沢駅で駅弁を買ってきて夕食としました。

2日目

2日目も雲ひとつない青空です。

北陸道に乗って福井方面へ向かいます。福井初上陸です。
北陸道、石川県内の区間は海のすぐそばを走っていてとても気持ちいい道でした。

本日の目的地、徳山ダムです。
学生時代からずっと来たかったと思っていた場所に、ようやく来ることができました。

徳山ダムは1971年に着工された多目的ダムで、日本最後の巨大ダムとも言われています。
今はダムの湖底に沈んだ旧徳山村、そこで故郷の写真を撮り続けた増山たづ子さんという方がいます。

増山たづ子「すべて写真になる日まで」

増山さんを知ったのは大学生時代、IZU PHOTO MUSEUMの方をゲストに招いての講義でした。
今でも深く感銘を受けたあのときのことを鮮明に覚えています。

「写真とはなにか」を静かに物語る増山さんの写真は、常に私の写真観の根底にあるのだなと思います。

湖畔にある「徳山会館」は、ダムのこと、徳山村のことを伝える施設で、増山さんの写真も展示されています。
やはり来てよかったと、心の底から思いました。写真は人間の営みそのものなんですね。

お昼は徳山会館でダムカレー。ごちそうさまでした。

帰りは国道303号線ではなく、県道270号線で。走れなくはないけれど、なかなかハードな道でした。
関広見ICから高速に乗って家路につきましたが、東京ICで20tトラックが分離帯に突き刺さるというアホすぎる事故のせいで東京料金所~東京ICの所要時間が1時間以上という凄まじい渋滞に嵌りました。勘弁してくれ……。

家に着いたときにはへとへとでしたが、とてもいいツーリングでした。